新指数「JPX日経中小型株指数」とは?
投資信託を選ぶ上で、重要な要素はいくつかありますが、インデックス(株価指数)はその中でも大事な要素のひとつです。
株価指数
株価指数はある時点の株価を基準に増減で表します。 これによって時系列で見た場合に、連続性を保ちながら、対象とする取引所などの株価の動きを長期的に評価することができます。 日本の代表的な株価指数としては、日経225(日経平均株価)やTOPIX(東証株価指数)などがあります。株価指数 初めてでもわかりやすい用語集 SMBC日興証券
そんなインデックスに「JPX日経中小型株指数」が登場しました。と言っても少し前ですが、この指数を採用したファンドも登場したりと注目度も上がってきているように思います。
「JPX日経中小型株指数」とは?
2017年3月より算出・公表を開始した新しい指数です。
JPX日経インデックス400で導入した「投資者にとって投資魅力の高い会社」を構成銘柄とするというコンセプトを中小型株にも適用し、時価総額や売買代金、ROE等を基に200銘柄を選定します。SBI証券
ROEとは、自己資本利益率のことで、投下資本に対する企業の収益性を見る指標として利用され、この値が高いほど収益力が高いことを示します。
TOPIXよりも高いリターンが期待できる?
対象となる銘柄は東証一部、二部、マザーズまたはJASDAQに上場する銘柄です。
時価総額や売買代金、ROE等を基に選定しています。
上場企業約3,500社の中から、業績のよい銘柄(中小型株)を選びROE等でスコアリングした上位200銘柄を選定して構成しています。収益、業績が良い投資魅力の高い企業が多く組入れられています。
一方、TOPIXは、東証一部に上場している全銘柄を対象に「基準日である1968年1月4日の時価総額」を100ポイントと定めて、構成銘柄の時価総額を指数化しています。全銘柄の時価総額を対象にしていることから、いくつかの人気が高い銘柄が動いたとしても指数全体への影響は大きくありません。
「JPX日経中小型株指数」は、ROEなどに着目して、指数の構成銘柄を決めているため、結果的にTOPIXよりも高いリターンを期待できるという事のようです。ただ、リターンが高くなるという事は相対的にリスクも高くなります。
魅力はあるけど様子見か?
JPX日経中小型株指数はまだ登場したばかりの指数です。これを採用したファンドも出てきてはいますが、まだまだデータは足りませんね。正にこれから評価される指数です。
設計理念通りの投資魅力の高い指数となる結果を期待したいですね。1年後にTOPIXをアウトパフォームしていれば、あらためて注目されそうです。
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